著作権>人権?

 って、書くと普通「違うだろ?」って思う人が多数だろうけど、「はてな」はどうも人権より著作権の方が重大問題らしい。
 再びはてなからメールが来たのだが、

この中で現行の法体系の下では、何らかの違法な日記の作者を氏名・住所等で特定することができない場合、ユーザーによる違法行為を教唆・幇助したとして、はてなが法的責任を追及されうることが分かりました。
ってのを根拠に16万人の住所を集めようって発想がなかなか凄いよね。
著作権侵害を放置した責任を取らされると大変だー!!!!」
って言ってる一方で、
「僕たち社員はみんな仲間だから16万人の個人情報管理なんて簡単さっ!」
って言ってるんだから。
 16万人で著作権侵害訴訟云々って言ってたらジオシティーズなんて訴訟の山になるぞ(笑)
 この手の話って筆者が商用パソコン通信PC-VANのSIGOPやっていたネット黎明期から多々あったけど、実際訴訟で記憶にあるのはニフティ(FSHISO)訴訟くらいしかない。
 このあたりは切込隊長さんのコメントが的を得ているし、ホリエモンNPBからいぢめられた時の「うちは場所貸ししているだけなんで…」が一般的には十分な対応だと思う。もちろん切込隊長さんのいう日常管理をしていればの話だが。
 その一方で現在のIT企業が一番怖がっているのが「人権=個人情報保護」(と「環境」)だったりするのだが。私もIT企業に籍を置いているのだが、やれ個人情報保護研修を受けろだの、ノートPCのHDDは全部暗号化しろだのうるさいうるさい(苦笑)
 その漏洩すると怖〜い怖〜い個人情報を16万人分も「余計」に集めるというのはわざわざ火中の栗を拾いにいっているようなもの。
 ほんと、「うちは仲良し社員7人組だから個人情報保護は大丈夫さっ!」って発想、ほとんど家内制手工業的というか牧歌的というか実にプライバシーに関する「はてな」の認識不足が露呈して呆れまくりました。・・・腹も立たないぞ(笑)
 弁護士さんが書いているとおり、法的解釈も完全に間違っているしね。自分達の管理しているサイトでここまできちんと書いてくれているのだから、読んでちゃんと勉強してくださいね>“仲良し”はてな社員のみなさん*1
 まぁ、登録期限が一ヶ月延びたことだし、ユーザーの「声」を聞く姿勢はあるようなので、もう少し成り行きを見てみますかね。

*1:真面目に本当に勉強にまります