客を見て商売しているのはどこ?

 年末年始に注目していたことがある。それはPSPとDSの対決。
 筆者はゲームはほとんどしないし、ゲーム機を買う気もないのだが、それでも密かに任天堂を応援していた。

 それは年末商戦でとあるおもちゃメーカーの販売方法に憤慨したからなのだが...。



 そのおもちゃはバンダイの「たまごっちプラス」。

 私には小学生の子供が二人いる。当初夏ごろ娘が欲しがったのでひとつ買った。その頃は玩具店で普通に買えた。その当時息子は欲しがらなかったのだがそのうち欲しくなり、秋ごろに買いたいと言い出したのだが、既に地元の玩具店からほぼ完全に姿を消していた。結局は私が東京のKムラヤで見つけて買えた。

 その後「ケータイかいツー! たまごっち」が発売され、12月初旬「冬のニコたまセット」が発売された。
 発売日のIY堂の新聞折込み広告に載っていたのを見た家内が子供達に買ってあげようとIY堂へ行ってみた。10時の開店と同時におもちゃ売り場へ行くと店員が「こんな地方だとほとんど入荷しないんです。それでも1セット〜2セット入荷するはずだったんですが、売るものがありません」という微妙な説明をしたそうな。家内はすぐに近くのTザらスへ行ってみたが「完売」だった。いったいいつ売れたんだか?

 家内から連絡を受けた私がネットのオークションサイトを見てみると単価5000円なのに既に8000円〜10000円の高値で入札されていた。

 そして12月中旬、今度は「ケータイかいツー! たまごっち」の限定版「赤」と「青」が発売された。しかし9時半には既に「青」が売り切れ、10時過ぎに店に行った家内はなんとか赤2コをゲットした。

 「たまごっち」は小学生の間で流行している「おもちゃ」である。その「おもちゃ」で投機目的の売買が成立するような販売方法を取るバンダイの良識を疑う。
 子供のために玩具店を奔走している親がいる一方でオークションでの売買目的で購入している状況は「子供に夢を売る企業」であるバンダイが望んでいた状況なのだろうが。 発売時、日経の取材に社長が偉そうなことを答えているが、単に品薄感を煽っているだけではないのか。消費者の顔が見えているとは思えない。



 そういうわけで携帯ゲーム機商戦に注目していた。PSPは年末年始は在庫を見かけなかったが、ニンテンドーDS電気店玩具店、本屋等でいつでも買える状況だった。
 子供達が一年で一番お金を持っている時期に現品を提供できないのは明らかに失敗だと思っていたけどね。
 そこにPSPの欠陥疑惑。面白くなって来た・・・かな?